(日記)「初トラブル。財布を無くした(?)」2019.7.30

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午前八時頃、旅始まって二つ目の宿、”My story inn Jiufen”にて目が覚めた。昨夜は深い時間まで作業をしていたのだけれど、日本にいた時との睡眠時間はさほど変わらず、4時間もすれば目が覚めてしまう。

千と千尋の神隠しのモデルになったといわれている九份に来ているのだが、昨日軽く町をまわってみると、提灯よりも日本人が多かった。観光に来ている日本人のほとんどには、ツアーとしてガイドが同行しているようで、

「あとx分で次の目的に移動しまぁす!」

「この先に撮影できる場所があるので立ち止まらないでください!」

「後ろから別の団体が来ますので注意してください!」

と、急かし、注意喚起する声がオールドストリートに響いていた。確か、観光客の多さがピークに達するのが夕方5:00から8:00くらいだとか。到着時間的にピーク時に町を歩いたのだけれど、有名な撮影スポットには、気持ち悪いくらいの人がいるし、オールドストリート特有の細い階段には何百という人が列をなしていた。

細く長い階段が繋ぐ風情ある通り。

提灯が風に揺れ、素朴で温かみのある街並みが売りの観光地だということで落ち着いた雰囲気を想像して訪れる人が多いようだが(自分もその例には漏れず)、来てから人の多さにげんなりするようだ。

ただ、自分は日帰りツアーに参加した観光客の一人ではなく、バックパッカーとして泊りがけで訪れている身だ。観光客の減った夜遅い時間帯や、まだツアー参加者はホテルにいるであろう午前の時間帯に町を歩けるのだ。今日は、午前中人の少ない明るい街を歩こうと計画していた。

バックパッカーのイメージとして小汚い恰好に、伸びた髭、束ねた髪の毛などのイメージがあるが、自分はそのイメージに吸収されるつもりはなく、朝、夜と、シャワー、洗顔、洗髪等々。だれることなく続けている。

今朝もいつもの通り、顔を洗いにバスルームに向かうことに。ロッカーに入った洗面具を取り出した。四桁のダイヤルロックがついたセキュリティのしっかりしたロッカーだ。

シャワーを浴びて、SNSをチェックしたり、荷物を片づけたりして、午前11:00か12:00くらいだろうか。外にでようとしたのだが、同ホステルに泊まっている観光客にあったので、しばらく話すことにした。午前の予定は自分一人の予定だ。一人旅での価値は低い。

正午を回って、気温もピークに達したころ、おなかもすいてきたのでようやくホテルを出ることにした。スマホを手に取り、街歩き用のリュックにスコール対策の雨傘やカメラが入っているのを確認した。

ロッカーに入っているサブのスマホと財布をもって、準備完了だ。洗面具をしまうため、ベッドから拾い上げ、電気を消した。ダイヤルを回してロッカーを開ける。洗面具をいれていたロッカー下段。今は何も入っていない。

何も?

脳で理解するより先に冷や汗をかいた。

そこに昨夜あったはずの影がないことに気付いた。

財布。

財布がなくなっているでは、ないか。

そこにあったはずのものがない経験はよくあるが、旅先、ひとり、財布、知らない国。そういった要素が焦りに拍車をかける。

落ち着くために、眠い目をこすって考えた。最後に使ったのはいつか、どこにしまったか、中に何が入っていたか、どうするべきか。

普段ならまず、最後に使った場所を考えるのだろうけれど、旅先では最悪の事態から想像するのが得策だと無意識的に考えているのか、財布を失ったと仮定して中身を思い出していた。

現金が100US$と2,500TWD。クレジットカードにキャッシュカード。免許証と学生証。保険証明のインシュランスカード。

それくらいだ。

現金はなくなったからといって、気に留めることでもないし、クレカとキャッシュカードは予備もある。免許も学生証も再発行も容易だ。保険のインシュランスカードも保険会社に連絡すればいくらでもしようがあるだろう。

と、そこまで考えてほっ、と息をついた。最悪なくなっていても、どうにでもなる。パスポートがあって、クレカもスマホもある。心に平穏を取り戻して、捜索を始めた。

入れていたはずのロッカーのなか。昨日履いていたズボンのポケット。街歩き用のリュックの全ポケット。枕の下。マットレスの下。布団の中。シャワールーム。。。

なかった。30~1時間ほど探したがなさそうだ。ここで半分諦めた。

ないな、とおもった途端、落ち着いてくる。

探す間は期待があるせいで焦りもあるが、ないと分かったなら対策をとるだけなのだ。

なくなったのであれば、クレジットカードをとめるなりなんなりしなければいけない。そこで、日本にいる母親に連絡をとることにした。それとほとんど同時にホステルのホストオーナーにも事態を説明した。

ここのオーナーのおばさんが本当に良い人で、自分のことのように焦りながら一緒に探してくれるだけでなく、警察にも聞いてみてあげると言ってくれた。日本語の少し話せるスタッフの方もよこしてくれた上、つかっていない近くのロッカーの中も見てくれた。

パスポートは無事か、対策するお金はあるのか、なにか必要なものはあるか、最後に使ったのはどこか、などなど助けてくれる。。。このホステルには昨日からは大勢は出入りしていないから盗まれる可能性は低いと思うんだ、とも。

自分も盗まれたとはちっとも思っていなかった。

おそらく自分に落ち度があると、思っていた。チェーンストラップをつけていたから落とすなんてこと無さそうなのだが。。

とりあえずもう一度探してみるので警察にだけ聞いてみてほしいと伝え、母親にももう少し探してから再度連絡するということを伝えた。

バッグももう一度ひっくりかえして、ロッカーもあけて、

1から探しなおした。たぶんないだろうなと、想像しながら、10分か20分くらいさがし、やはりバッグとロッカーにはなかった。気づいたらだいぶ汗をかいていた。暑さは気温のせいか、焦りのせいか。。。

捜索も4周目にはいったところで、

もう一度ベッドの周りを探した。

枕カバーをはずし、

掛布団のなかをみて、

ットレスをひっくり返した。

マットレスしたの木枠が現れる。

あ。

マットレスのしたの、

木枠の、

隅の、

マットレスを支える部分と、

端のいたとの隙間。

そこにひっかかっていた、

青い財布。

あーーーーーーー。

見つかった。

安堵。

深呼吸。

疲労。

申し訳なさ。

様々な要素が一気に襲い掛かってきた。マットレスの下はみたが、なんであんな隙間に入ることがあるのだろうか。マットレスをすべてはがさなきゃ見つからない位置にあるのに、どうやってはまったのだろうか。。。

とりあえずあってよかった。一度なくしたと思ったものがでてくるのは、想像以上の安堵だ。あると思った財布がなかった一時間前、今と全く逆の感情で、追い込まれていたのに、一気に視界が晴れた。

思い出したように母親に電話をかけた。

僕「あったわ~」

母「あった!?」

???「よかったーーー!!」

母親は職場にいたそうで、仕事先の方々にも心配をかけてしまっていたようだ。2,000kmも離れた場所の心配を仕事中に…申し訳ない。。。そして、ホストオーナーの方たちにも見つけたことを伝えた。

冗談抜きで感性が起きた。あのおばさんは、半分涙目で、

よかった、よかった、安心した」

と、ハグしてくれた。他のスタッフの方たちもよかったねと、笑って声をかけてくれた。

「いま、警察に連絡して、あなたと一緒に派出所に行って説明しようかと相談していたところよ

ありがとうございました。

Thank you.

シェイシェイ。と、三か国語で何度もお礼を言っておいた。

見つかってよかったことが何よりだし、人のやさしさに触れたこともできたし、財布にはどれを入れておこうとかもう一度考え直したり、、、一度なくしたからこそたくさんのものを発見できた。今一度、意識をしっかり持って、旅に臨もう。

助けてくれたホストの方々、母さん、母さんの仕事先の皆さん、同室の方。。ご心配をおかけしました。今日はもう疲れたので、明日から色々頑張ります。←

それでは。。。

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