二人目の出会いは、同室で僕のベッドの上にいたシンガポール出身の19歳、男。JX。
(JXは本名からとったニックネームのようなもの)
茶髪で耳にかかるくらいの長さで、
目は細く、舌足らずというか活舌の悪い独特の話し方をする人だった。
最初にはなしかけたのは、僕からで、
昼ご飯を食べに行こうといって誘ったのだけれど、
やはり一人で滞在している人は誰もが出会いを求めているのか、
即答でYesだった。
シンガポールではシングリッシュともいわれる英語が公用語?だかなんだかで、英語は通じるらしいのだけれど、
まーぁ、そのJXの英語の発音が聞きづらい……。
海外に四年ぶりに来て初めてに近い英語でのおしゃべりだったので、
単純に自分の英語力が低下してしまったのかと、多少不安ではあった。
しかし、後々考えてみると、自分の英語力ではなく、
彼の発音がただただ聞きづらかった。
その後で会うどの人たちの英語も
殆ど問題なく聞き取れたので……。
これがシングリッシュなのだろうか。
彼とは、二日間。
一日目の昼と夜、二日目の夜を一緒に行動した。
昼と夜、ご飯を一緒に食べた際、メニューが読めないという理由で若干避けていた店に彼と一緒に行った。
シンガポールから台湾に留学しているらしく、
中国語も堪能だったので旅慣れしていない自分にとって、
現地のことをよく知っている彼は心強かった。
シンガポールの物価や、日本の文化、
訪れた国の情報など日本人同士では話さない話題に自然となるのが海外の人と交流する面白さの一つでもある。
親しくなり、写真をとり連絡先を聞いた。
インスタはシンガポールでも有名だが、彼はやっていないらしい、
なのにラインはやっていると。
台湾など、アジアではラインも割とポピュラーらしく、おそらく留学先の人と連絡をとるためにインストールしたのだろう。
これからもちょくちょく連絡を取っていこうと思う。
シンガポールにも行くつもりだし。
久しぶりの英語でのおしゃべりだったけれど、楽しめた。国を問わず積極的に交流していこうと思えた。

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